APIファーストを受け入れ、APIファースト企業になる
January 22, 2024
APIファーストの価値
APIファーストは、アプリケーションコードを書く前に、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を設計・開発することを重視するソフトウェア開発手法です。これにより、アプリケーションが内部および外部サービスとシームレスに接続され、再利用性と保守性が向上します。
APIファーストの利点には、開発チームによる並行作業の実現、開発コストの削減、市場投入までの時間の短縮、ユーザーエクスペリエンスの向上などが含まれます。また、APIファーストは、企業がデジタルトランスフォーメーションを達成するのにも役立ちます。APIを活用して新しいサービスを提供し、パートナーシップを確立し、イノベーションと成長の機会を創出します。
APIファースト企業とは、APIファースト開発モデルを採用し、APIを他のシステムの付属品ではなく、独立した製品として扱う組織です。これらの企業は、APIの設計、管理、価値、役割を優先します。
あなたの企業はAPIファースト企業ですか?
APIファーストの企業にとっての価値は計り知れません。では、企業が本当にAPIファーストアプローチを採用しているかどうかをどのように判断できるでしょうか?以下に、APIファースト企業の主な特徴を挙げます。以下の条件がすべて満たされている場合、その企業はAPIファースト企業であると言えます:
- ほとんどのデータがAPIを通じて操作および交換可能である。
- 顧客やパートナーが企業のAPIを簡単に利用できる。
- APIを整理し発見するための効果的な方法とツールが存在する。
- APIの構築と管理に標準化されたプロセスが採用されている。
- APIが規制上のセキュリティ要件に準拠している。
- APIを取り巻くセキュリティリスクの理解と制御が行われている。
多くの企業がAPIファーストを採用
クラウドネイティブとマイクロサービスの普及に伴い、ますます多くの企業がAPIを通じて内部または外部のパートナーにサービスを公開しています。これらの企業はAPIファースト企業と呼ばれ、APIを付属品ではなく独立した製品として扱います。世界中で、多くの企業がAPIファースト組織の成功例として挙げられます。以下にいくつかの例を示します:
- 金融: Stripe, Plaid, Rapyd, Checkr, FalconX, Coinbase, Alpaca, Treasury Prime, Modulrなど。
- メディア: Flickr, Facebook, Spotify, YouTube, Netflix, SoundCloud, Giphy, Unsplashなど。
- 位置情報と地図: Google Maps, Mapbox, Foursquare, OpenStreetMap, HERE, TomTomなど。
- コミュニケーションとソーシャル: Twilio, SendGrid, WhatsApp, Telegram, Slack, Discord, Zoom, Skypeなど。
- クラウドコンピューティングとデータ分析: AWS, Google Cloud, Microsoft Azure, IBM Cloud, Salesforce, Oracle, MongoDB, Firebase, Snowflakeなど。
- Eコマースとロジスティクス: Amazon, eBay, Shopify, PayPal, Stripe, FedEx, UPS, DHL, Uber, Lyftなど。
- AIとML: Google, IBM, Microsoft, Amazon, OpenAI, TensorFlow, PyTorch, Hugging Face, Clarifaiなど。
- 教育と知識: Khan Academy, Coursera, Udemy, Wikipedia, Wolfram Alpha, Quizlet, Duolingo, TEDなど。
結論
驚くべきことに、多くの企業がAPIファーストの哲学を採用していることが明らかになりました。APIファーストはもはや遠い概念ではなく、あなたの身近で日常のサービスを支える一般的な実践となっています。この開発手法は、デジタルトランスフォーメーションにおいて重要な役割を果たすだけでなく、多くの成功した企業の中核戦略に進化しています。